東京建築散歩
白金台の
ゆかしの杜(港区立郷土歴史館)に
時間があったので寄り道。
昭和13(1938)年に竣工した旧公衆衛生院の建物を
現在の基準に合わせて
補修・改良したそうです。
正面
設計は内田祥三氏
東京大学・安田講堂や東大各校舎の
設計を担当した教授でもあり建築家でもあります。
ちなみに安田講堂は ↓
画像が暗くて見ずらいですね。
(たしか2年前の夕方撮影)
雰囲気は似てますね。
港区立郷土歴史館の1階から4階部分の
展示室と区の施設以外が
無料で見学できます。
2階中央ホール
壁も床も大理石らしい。
地球儀みたいなこの電灯
可愛くないですか?
340席ある講堂
椅子のクッションと天井板以外は
建設当初の部材のまま。
机にはペン置きの溝もありますね。
見た感じでは落書きがありません。
消したのか……。
すごく素敵です。
研究員の発表や式典などに使われた
講堂で聴講してみたいわね。
1階のホール床にあるプリズムガラス
地下1階は当時、電気での灯りが足らずに
ホールの背面の窓の外の屋根材を
ガラス板にして
外光がプリズムガラスを通して
地下に届くように設計されています。
こんな感じで。
現在は地下からプリズムガラスに
光を当てているそうです。
建物内は複合施設として活用されていて
図書室やカフェもあります。
すこ~し白金台価格でしょうか。
カフェの腰壁に使われているのが
美術工芸品とも言われる
泰山製陶所のタイルだそうです。
図書室内の書庫の蔵書を守るために
防火シャッターがあるのは
その当時としては
画期的だったのでは。
通常は非公開の書庫は
ガイドツアーで見学できるみたいです。
白金台のこの近辺には
国立科学博物館付属の自然教育園
旧朝香宮邸の内部が見学できる東京都庭園美術館
などがあるので
こちらもおススメですよ。